Discussion of Destination Branding.

ネットブックに見る ブルーオーシャン

昨日のブログに示したように、ネットブックは、技術的にはもっと早く出現可能であったのにも関わらず、既存の「常識」では、出てこなかった商品である。
(ネットブックは、PDAの進化形でも無いし、ノートの発展版でも無い)
こうした新しい領域において、新規の需要とともに、事業を成立させていくことは、ブルーオーシャン戦略の一つである。すなわち、競争が激しいレッドオーシャンで小さな差別化で疲弊していくのではなく、全く違う新市場に出てしまい優位性を確保することにある。既存の市場と、新市場では、価値基準が異なり、従来の評価軸が意味を無くしてしまうため、参入者が新しい評価軸を示すことが出来るというメリットがある。
ネットブックの場合、従来、CPUの早さや、メモリ・ハードディスクの大きさが物差しであったノートPC市場に対して、それらのスペックを無効化してしまっている。一方、従来、これらスペックの従属的な位置づけにあった「安さ」は、独立変数として非常に大きな価値基準となった。
このブルーオーシャンも、ひとたびその存在が認知され、新規参入が多く行われるようになると、レッドオーシャンと同様の競争が起きてくることになる。
ただ、既存市場にも軸足を置いている事業者は、価値基準の異なる2つの市場に同時対応していくことは、困難である場合も少なくない。
ネットブックでも、大手のノートPCメーカー自身がネットブックを投入してしまうと、既存の高付加価値型ノートとどのように棲み分けしていくのかが難しくなっている。
新市場向けに新しいブランドを立ち上げ、棲み分けするのか。第3の評価軸を見つけ出し、それによって統合していくのか。それとも…。
なお、本戦略では、自社の製品やサービスを構成する各種要素を対象に「 取り除く」「減らす」「増やす」「付け加える」の4つの視点から見つめ直し、新しい価値を見つけ出すことになる。
後日、観光分野をテーマに、検討を行ってみたい。

Share