Discussion of Destination Branding.

オーランド127日目 〜ネットワークに依存する社会

先日、日本で録画したものの見ることの出来なかったTV番組を視聴した。
タイトルは「ガイアの夜明け」 なかなか面白い内容のモノが多い番組だと思っている。が、日本にいるときは、なかなか見る時間が取れず、貯まっている。
先日、視聴した番組で触れられていたのは、「買わずに、借りる」ことで景気後退に対応しようとしている人たち。
それを見ていて思ったのだが、こういう生活が成り立つというのは、オンデマンドで不便を感じることなく、必要なときに、必要なモノを手に入れられるという事が前提になっている。これは、考えてみたら、とてもすごいことだ。そこには、事業者が高度なオペレーション能力をもっていることが必要な事は当然だが、顧客サイドから見れば、事業者に対する「信頼」が必要である。
例えば、コンビニのお弁当などは、「毎日、適度な価格で、満足できる内容で、鮮度も管理された弁当がある」という信頼感が顧客にあって、はじめて成立するものだ。なぜなら、もし、顧客がコンビニの弁当に対してそうした信頼感を持っていなければ、自ら、食材をスーパーなどで購入し、数日単位で食事を作っていくことを志向するからだ。そうなれば、コンビニ弁当は、買い手を無くしてしまう。
コンビニやスーパーの発達によって、「いつでも、欲しいモノが購入できる」ことに対して信頼感を持つようになれば、各家庭は在庫となる食材を抱える必要性が低下する。結果、さらに、コンビニやスーパーへの依存度を高めることになる。
自動車も同様だ。いつでも、自由に、使いたいように使える自動車があれば、ライトユーザーは、車庫を確保し、税金や保険を負担して車を保有する必要性は低くなる。
ただ、ここで留意したいのは、こうした「レンタル」の場合、顧客から事業者への信頼だけでなく、事業者から顧客に対する信頼も必要となるということだ。つまり、相互の信頼関係が構築できなければ、成立し得ないのである。
それでも、売り手と買い手という立場が歴然としてある場合、その「信頼」は、等価とは言えないかもしれない。
しかし、これが、ビジネスパートナーとなったらどうだろう。
昨日のブログで示したように、多様な要素を組み合わせ、そこから相乗効果をあげていくというのは、まさしく、ネットワークが発達した社会ならではの現象であろう。
そうした「組み合わせ」を成立させるのは、コンピューターを始めとした「技術」もさることながら、突き詰めれば、主体同士が、同じ言語で話をし、互いに「信頼」関係を構築することではないだろうか。
ここでいう「同じ言語」とは、英語とか日本語という意味ではない。互いの価値観に基づいた言葉ということだ。これについては、「ステークホルダーから考える人材育成 http://www.resort-jp.com/ppBlog17/?mode=show&date=20090924 」でも述べている。
言い方を変えると、今の世の中、ネットワークを構築できなければ、価値を生み出すことは非常に困難であるとも言えよう。
観光は、総合産業とも言われるが、実のところ、どんな業界でも、様々な要素に枝葉を伸ばし、それらを連携させ、総体で相乗効果を引き出せるか否かにかかっているのではないだろうか。
自立から相互依存へ。というのは、いくつかの書籍で触れられている話だが、そうした指摘を実感する現象ではないだろうか。

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