スキー場の有効な夏季利用として注目を浴びている玉原スキー場の「ラベンダーパーク」。
スキー場の斜面にラベンダーを植え付け、ラベンダーパークとした物であり、アイディア自体はそう奇抜な物ではない。しかしながら、「ラベンダー」という花から想像されるイメージ(北海道富良野の雄大な自然、香料の原料など)が単なる「お花畑」ではない魅力を作り上げている物と思われる。
実際、この玉原スキー場は、スキー場であるが故に、延々と山道を登った場所に存在しており、アプローチは決して良くない。にもかかわらず、写真で見て解るように、老若男女、様々な人が大量に訪れており、その魅力の高さが伺える。
また、簡単そうに見えるラベンダーの植え付けも試行錯誤があったようで、この水準に達するまでは、相応の年数を必要としている。温度差などで、開花時期が変わるようにも配慮されているようで、シーズンの幅も広くなっている。(逆に、一面に満開というのは望めない)
サービスとして、写真家がフリーで「美しい写真の写し方」を現場で教えてくれていたりしており、来訪者に好評であったのも特筆できよう。また、ラベンダーアイスクリームやラベンダー香水などを中心にしたショップもしっかりと営業している。
リフトは、ゲレンデ上部へのアクセス手段として利用されており、上部のラベンダー園へ向かう人々で混雑していた。(利用料金は別途必要) もともと、緩斜面で構成されているスキー場なので、リフトで上って、その後、散策しながら、下山して来るというパターンとなっている。(そのため、下り線利用者は少ない)
このように、来訪者は単にラベンダーを見に来たと言うより、同時に高原でのピクニック気分を味わっているようで、ラベンダー園外部のカフェテラスなどでゆっくりしている人も多く存在していた。人々の来訪の動機付けとしてラベンダーがあるものの、全体の効用を高めるには、こうした周辺環境を過ごしやすい物にしておくことが重要であろう。
また、スキー場入り口近くには、多くのペンションが立地していたが、ごく至近にあるにも関わらず、ラベンダーパークの喧騒とは別物になっていた。ペンション経営者の想いがどうなのか解らないが、ラベンダー園自体はどうみても宿泊型ではなく、ペンションにまで効果を波及させることは難しいように思われる。但し、駐車場を利用したオートキャンプ場には、かなりの利用者がいたので、「ラベンダー高原」といったイメージは宿泊業にも好効果を与える可能性もある。
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