デジカメを考える
EDIT受講生の多くは、デジカメを持ってきていた。
既に、デジカメが標準になっていていることを感じさせた。
ただ、一部の国では、まだ、フィルムカメラの方が確実であり、使い勝手が良いということも聞いた。
デジカメは、パソコン、プリンターがそろわないと使いづらい。特にプリンターは、本体だけでなく、消耗品(インク代)も必要なため、どこでも普及するというものではないということだろう。
ちなみに、カメラにほとんど興味を持っていなかったのは、マレーシアとオーストラリア。とくにマレーシアからの受講生には、風景とか食べ物とかをバシャバシャ撮っている私に「なんで、おまえはこんなの撮っているだ」とよく聞かれました。
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さて、受講生が持ってきていたデジカメは、キャノンかソニーの2つにほぼ限定されていました。更に言うと半分以上はキャノン。機種は、日本で言うIXYやパワーショットなど小型タイプ。
これに対し、私はニコンとオリンパス。同僚はカシオ。もう一人の日本人受講生は富士フィルムと、見事なまでにバラバラ。
日本製カメラの人気の高さを感じるとともに、国内では群雄割拠の趣があるカメラ市場も海外ではかなり集約されている事を感じました。
観光コンサル的にデジカメを考えると、
バッテリーの持ちが良いこと
レスポンスが早いこと(起動時間およびフォーカス)
ワイド系であること
などが欲しい要件です。これに加え、
小型であること
感度が上げられること(ISO1600位まで)
マニュアル撮影が出来ること
などを満たしていると、さらに「使えるカメラ」となります。
現実のデジカメを見てみると、数多の製品がありながら、これに適合するカメラはかなり少ない。特に、
ワイド系であること
が、ネックとなることが多い。
これは、全般的に、今のデジカメ市場は「人物のポートレート」を撮ることを意識した構造となっていることが原因でしょう。
一部のメーカー、一部の機種ではニッチを狙い、例えば、ビジネスシーンでの活用を打ち出していますが、差別化はあまりうまくいっていないように感じます。これは、消費者にとって、用途によって使い分けるほどの「道具」ではなく、万能性を求めるためでしょう。
よって、「万能性」の中で、ワイドにも意識を払っていってもらえれば良いなぁと思う。
でないと、「小型」を犠牲にして、「一眼レフ」を選ばないとならない。

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