Discussion of Destination Branding.

オーランド58日目 〜オーストラリアの先生の話を聞く

今日は、午前中、オーストラリアの大学の先生が、UCFを訪問し、自身の研究を発表するというので、参加させてもらいました。
先生は、この方。
http://www.unisanet.unisa.edu.au/staff/Homepage.asp?Name=michael.gross
研究テーマは「Internationalization of hospitality firms from developing countries」
タイトルは発展途上国とありますが、対象は中国。中国のホスピタリティ企業(主にホテル)の国際化は現在どういった段階にあり、今後の促進要因、阻害要因はどういったものがあるのか。という内容でした。関連企業の経営陣にヒアリング、メールアンケートをして、その内容を整理しています。ただ、サンプル数は20だったかな。統計的な話ではないです。
ちなみに、ここでいう国際化とは、VJCのように海外のお客さんが来るということではなく、中国のホテル企業が、海外に進出して行くという視点です。
そういう意味で言えば、日本のホスピタリティ企業だって、国際化はほとんどしていない(研究会では日航ホテルがあるじゃないと言われましたが…微妙ですよね)ので、同じ範疇だなぁと思いながら聞いていました。
ヒアリング力の問題もあるので詳細に把握できたわけではないですが、海外展開していくほどの組織形態、人員構成にはなっておらず、知見も乏しい、早い話、米国的な「企業」スタイルになっていないのが課題という感じで、あまり新鮮みは無かったです。
出席者も同様の印象だったのか、香港資本であれば、ペニンシュラ、シャングリラは国際展開しているし、タイにはバンヤンツリーもある。発展途上国であることと国際化とはあまり関係ないのでは?とか、国内展開するときと海外展開するときはブランドの位置づけが異なってくるから、必ずしも直線的な関係ではないのでは?など、研究の目的設定自体に関わるような話もでてきて。「うー皆、厳しいなぁ。相手はお客さんなのに」などと、私は要らんことを考えておりました。
一方、現在、読み込んでいる論文「Strategic success in winter sports destinations: a sustainable value creation perspective / Arvid Flagestad / Tourism Management 22(2001)」は、凄いです。
もともとは、私の主テーマの一つである「スキー場」に関する知見収集と思って読み始めたのですが、研究の範囲と分野の双方の広がりに圧倒されています。
スキー場の戦略にいきなりフォーカスするのではなく、経営戦略の2つのアプローチを示した上で、経営戦略の対象となる企業と、ディスティネーションの相似性、相違性を整理する。さらに、一般ディスティネーションとスキー場との相似性、相違性を整理する。そうやって、一般企業向けに整理・体系化された経営戦略のアプローチをスキー場に適用する考え方を示していくという流れをとっています。非常に演繹的。
そのため、読み解くのに必要とされる関連知識も多く。特に私は経営戦略分野は弱いので、知見を補填しようと思ってリファレンスをゲットしたら、こちらは哲学書みたいな論文で、無茶苦茶難解。これは無理と判断し、本編に戻り、読み込みを続けています。まだ、半分くらいなのですが。
週明けからは、昨日、ブログで示した「新たな宿題」に取りかかりたいので、今週末で積み残しにはけりをつけたいのですけどね。さて。

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