Discussion of Destination Branding.

オーランド106日目 〜治安という魅力

観光地を対象としたCSやモチベーションなどをテーマにした論文を読んでいると、SAFETY、すなわち、安全というキーワードが出てくることが少なくない。
日本も治安は悪化してきていると言われるが、まぁ、せいぜいが「ひったくり」とか「空き巣」であって、財産に関わることはあっても、自分の身が危ないというレベルの治安の悪さとは縁遠い。
しかしながら、米国では、そうした「常識」は通用しない。
こちらで、ローカルニュースをみていれば、かなりの確率で「銃」を使った犯罪は起きており、死傷者もでている。
こうした事が日本に伝わらないのは、1人や、2人が死ぬような事件は、かなりの頻度で生じており、日本へのニュースにもならないためにすぎない。
それは、警察(?)が発表している犯罪情報から起こした犯罪マップを見れば、一目瞭然である。
参考) http://www.orlandosentinel2.com/data/crime/
オーランドは、たかだか、市域レベルで19万人弱でしかない。そのオーランドであっても、これだけの犯罪が起きていることには、驚きというか、なんというか。
ただ、その発生現場に注目すると、都市の中心部での犯罪発生が多いことがわかる。北部や南部のエリアでは、ほとんど起きていない。こうした北部や南部は、高級住宅街であったり、観光施設エリアであったり、もしくは、開発自体が行われていない所である。
WDWでは、実は、先日、強盗事件があったが、基本的に、こうした観光エリアは治安が良い。
そうでなければ、客が来ないのだから当然ではあるが、犯罪の多発エリアと隣接しながら、治安を維持するというのは、かなり、大変な取り組みであろうと思う。実際、こうした地域はガードマン、セキュリティの類は、かなりの密度で配備されている。
私の居る大学も、24時間、有人のセキュリティゲートが設置されているし、独自の警備組織(車両なども保有)も有している。WDWなども同様である。
つまり、「治安の良さ」は「取り組み」によって作り出しているのである。
これに対し、日本では、「(命に関わるほどに)治安が悪い」地域は非常に希であり、取り組みによって治安を維持しているわけではない。そのため、治安の良さを認識することは少ない。
しかしながら、こうした治安の良さは、アメリカの特に都市部に住んでいるような人から見れば、すごい魅力であるし、海外都市がコストをかけて治安を維持しているのに対し、低コストで収まっているという優位性を認識した方が良いだろう。

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