今日は、論文作成の作業で、大学にこもりっきりでした。
車も使わなかったので、本当に、大学と宿舎の往復のみ。
こういう時は、ブログネタに乏しいのですよねぇ。(笑
19時過ぎに、大学から宿舎まで歩いたのですが「寒い」
昨日は、半袖でも、特に寒さは感じませんでしたが。
オーランドは、1日の中で、寒暖差が結構激しいときが多い印象があります。内陸ということなんですかねぇ。
まぁ、ネタがないときのために、用意しているネタ箱(笑)から。米国のCMの話。
こちらは、ケーブルテレビが一般的で、ものすごいチャンネル数があります。40、50は当たり前というところ。
んで、当たり前ですが、全て、民放ですから、基本的にCMがあります。(ただ、有料チャンネルがどうなっているのかはわかりませn)
こちらのCMで、特徴的なのは、日本に比して「金がかかっていない」ということです。
日本のCMといえば、売れているタレントが出てきて、撮影場所やアングル、コマ割にもこだわったものが当たり前ですが、こちらでは、そうしたCMには、お目にかかったためしがありません。それでも、全般に、自動車系は金をかけている印象はありますが、いわゆる著名なタレントさんはいない。出てきても、普通のタレントさん。むしろ、車だけということの方が一般的。
それなりのタレントさんが出てきたのは、DisneyのECO活動のCMくらいですかね。でも、これはタレントの社会活動のような印象を出すためのもので、日本のものとは、やはり、タイプがことなる。
では、どんなCMが多いのかですが、とっても、ローカルなCMが多くなります。
わかりやすい例で言えば、車ですね。
もちろん、トヨタやホンダなど自動車メーカーが流すCMもあります。これらは金はかかっていますが、攻撃的な面(特にガリバーであるトヨタを攻撃するモノが多い、トヨタは王道という感じ)が強いのが特徴と言えば、特徴。
例えば、小学校の帰宅時間。子供たちが、我先へと校門(というか建物の出口)に向かっていく。
で、出口を出て、目にしたのは、子供たちのお迎え車としてトヨタのハリアーがずらっと並んでいるシーン。
これらの車は、色も同じ(金色系)
呆然とし、自分の親はどこかというのを不安そうに探し始める子供たちの前に、黒いアウディSUV(名前は知らない。多分、ポルシェカイエン、VWトゥアレグの系列)がすっと乗り込んでくる。
すると、子供1人が誇らしげに、その車に歩み寄り乗車。父と子で笑顔で去っていく。
というもの。ハリアーは、日本でもレクサスブランドになりましたが、こちらでは当初からレクサスブランドであり、高級SUVの代表例とも言える車です。
そのハリアーをずらっと並べて、「無個性でしょ」と訴えかける手口は、日本では考えられないものですね。
VW系は、こういう攻撃的な比較広告を結構出しているようで、他にも、メルセデスのメンテで苦労している人を笑うものなどもありました。
まぁ、日本系もまけていませんで、ホンダ系のアキュラは、メルセデスとかBMW、レクサスといった高級ブランドの車をずらっと並べ、それぞれのエンブレムを大写しで切り替えていきながら「最高の価値を持つのはアキュラ」という感じで締めます。
しかしながら、もっと特徴的なのは、メーカーとは別に地域の自動車ディーラーもCMを流していることです。地域のディーラーがCMを流すこと自体は日本でも地方に行くとありますが、それでも、県内全域に販売網をもっているディーラーなどが対象ですよね、日本では。
が、こちらのディーラーというのは、基本的に個人営業でして、メーカー系列というのも曖昧なのです。そうしたディーラーがCMをつくるとどうなるか。社長自らか、その子供や奥さんが出てくるというパターンになります。いやぁすごいですよ。家族ビデオかと思うくらい。
この手の流れで言うと、ぶっとんだのは、個人住宅用のプールの設計施工を行う会社のCM。自分たちが作ったプールの事例をあげながら社長がプレゼンしていくのですが、その脇に、ビキニ姿の「それなりの」お年の方が笑顔でポーズをつくっていらっしゃる。うーん。多分、奥様なのでしょうねぇ。いや、プロポーションは悪くないのですけどね。…セクハラになりそうなので、止めておきます。
さらに、ぶっとんだのは、深夜零時を超えた頃になると出現する、テレクラらしき会社のCM。プールサイドに、ビキニ姿の「お姉様」が数人、クネクネとしていて、電話番号がどーんとでかくでる。いやぁ。びっくりしました。
そんな中で、「これは映画のプロモーションか」と思うほどの出来映えだったのがアメリカ空軍のCM。USJのターミネーター2のアトラクションを見たことがある人なら、あの前段で出てくるサイバーダイン社の広報ビデオをイメージしてもらうと良いかと。
んで、気になって、WEBサイトを見てみたら、そのCM路線のまま、WEBサイトが出来ている。
http://www.airforce.com/
いやぁ。軍隊なのに血とか汗のにおいが、ものの見事にしません。ある意味、すごいですねぇ。
それと、CMと同じ路線でWEBサイトが出来ていることにも感心しました。破綻が無い。
かれらがどこまで「マーケティング」をしているのか解りませんが、おそらくは、マリーンとか陸軍などとの差別化を意識した上で、最も、機械的な空軍の特徴を、こうした形で示し、軍隊全体には興味は無いが空軍ならという人に対応しているのではないでしょうか。
日本の自衛隊も、慢性的な人手不足と聞きますが。こういうイメージ路線が出来たら、少しは変わるのではないでしょうかね。
まぁ、それが良いのか悪いのかという話はありますが。
もう一つの特徴は、日本よりも、CMの時間が長いこと。例えば、映画は、日本では二時間以内で収めますが、こちらでは三時間というのが標準的。もちろん、日本よりも放映時間が長い分、カットしないで放映しているということもあるのですが、それでも、今の映画は二時間を超えるものは少ないですから、1/3はCMに充てられる計算に。
つまり、CMの単価は低くても、量で稼いでいる感じですね。
おそらく、TV局の収支構造は、日本とは全く異なるのでしょうねぇ。

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