ホテル宿泊にあわせWDWのウォーターパーク、2つにも、行ってみました。
ブリザードビーチとタイフーンラグーンです。
私個人としては、日本では、この手の施設には、あまり行きませんので、比較が出来ませんが、どちらも、かなりの水準であったと感じました。2つのパークの違いですが、カップルやグループの場合で、スライダーなどをガンガンに楽しみたい場合には、ブリザードビーチ、一方、ホテルのプールでは物足りないけど、かといってスライダーをガンガンに楽しみたいわけではなく、プールサイドでくつろぎつつ楽しみたいという場合には、タイフーンラグーンがお勧めですね。
まとめれば、前者は、ティーンエイジャー向き、後者はもう少し小さい子供がいる家族向きという感じですが、どちらでも、幅広い年代が楽しめる工夫はされています。
また、いずれも、ブリザードとかタイフーンとついているように、単なるウォーターパークではなく、一つのテーマをもった施設になっています。その意味では、これもテーマパーク。
しかも、1つのテーマに特化して全施設が造られていますから、TDLやTDSのように共通テーマは持ちつつ、内部は複数のブロック(例:トゥーンタウン)に別れているパークよりも、テーマ性は鮮明であるとも言えます。
競合先となるユニバーサルスタジオ系列のウェッティンワイルドは、スライダーなどの施設を寄せ集めたという感じで、テーマ性は希薄ですから、ディズニーならではというところなのでしょう。
手軽に楽しめるというのも特筆されます。来訪に当たっては、基本的に、水着さえあればOK。タオルは$2でレンタル出来ますから持参しなくても問題ありません。ロッカーは$10程度とちょっと高めですが、貴重品を持参しなければ、ロッカーを借りる必要もありません。
浮き輪などが必要なところは、施設側が用意(無料)してくれていますし、シャワー、更衣室、チェアー、ベッドなども無料で利用できます。費用がかかるのは、前述したレンタル代やランチ代程度です。
周りを見ても、ホテルのプールに行くくらいの軽い感じの人たちが大半でしたね。
アトラクションの充実は、両パーク共に、かなりのものです。スライダーなどは、小さい子供も楽しめる物から、ティーンエイジャー向きの激しい物まで多種多様。人気のアトラクションは40分待ちもありますが、多くは待っても20分くらい。混み具合にも寄りますが、半日くらいいれば、一通りの体験は出来ます。
つい、こんなのが日本にもあればと思ってしまいますが、子供の数が減っている日本では、この手の施設は、もう造ることは出来ないでしょうねぇ。多分。
というのも、こちらで見ていると、ともかく、1家族の子供の数が多いからです。3人は居て当たり前という感じです。それも、上は中高生くらいから、下は幼児という家族構成も少なくなく、よく見ていないと、誰が親で、誰が兄弟なのか解らないくらい。
前述したように、両ウォーターパークは、魅力付けの方向が異なっていますが、いずれも、幅広い年代に対応している理由は、こうした家族構成にもあるのでしょう。
そして、子供の数が多いことが、この手の施設を成立させている要因でもあることは間違いないでしょう。
日本の場合には、シーズンが短いというのもありますけどね。
ただ、WDWの中での、これらのウォーターパークの位置づけは微妙です。一応、独立した料金体系になってはいますが、その値段は$45。これに対し、テーマパークのチケット「マジックウェイパス」に追加できるウォーターパークオプションは$26。WDWにウォーターパークだけを目的に来訪する人が居るとは思えませんから、実質的には、テーマパークの「おまけ」とも言えるでしょう。
駐車場有料が当たり前の中で、この施設は駐車場が無料というのも、そうした位置づけを示していると言えそうです。
規模的にも内容的にも世界でトップクラスと言えるウォーターパークでありながら、「おまけ」にしかならないといのも凄い話です。
なお、ユニバーサルも、ウェッティンワイルドを$25でオプション追加できるチケットを始めました。(以前は、無かったと思うので、おそらく夏休みが終わってきたので、お得感を追加しているのだと思います)
ウォーターパークを含めたWDW、ユニバーサル。そして、コンベンションといった取り組みを見ていると、観光(ホスピタリティ産業)によって、地域が動くというのは、こういう事なのか。と実感しつつあります。それは、日本での感覚とは全く異なるものです。
TDLでも、1日、数万人の人たちが来訪するというダイナミックさを考えたとき、その規模の大きさに愕然としましたが、ここでは、数十キロ四方におよぶ地域が、観光によって駆動し、経済を動かしているわけですからね。いろいろと考えさせられます。