今日は、山口大学の一行と一緒に、オーランドからマイアミに移動した。
オーランドに来て3ヶ月余りだが、マイアミへの移動は、これが初めてである。
その移動で感じたのは、3つ。
1つは、米国というのは、やはり、下と上の差が大きいと言うこと。これは、格差社会を指摘しているのではなく、サービスの効率性の問題。
航空券にしても、レンタカーにしても、システム化、電子化が進められており、それを利用すれば迅速で快適な手続きが出来る。しかしながら、これらのシステムを皆が使っているわけではなく、「有人カウンター」を利用している人たちも少なくない。
この場合、2つの理由がある。1つは、有人カウンターでなければ対応できない事案を抱えている人。例えば、レンタカーの電子チェックインは、米国の運転免許証を持っていなければ利用できない。
もう1つは、「電子システム」を使えない人たちだ。実際問題としては、こういう人たちが圧倒的に多い。
するとどうなるか。有人カウンターが、非常に非効率となり、とっても「使えない」ものとなる。
一方で。これらの会社は、ロイヤルカスタマー向けには、専用の有人・無人システムを用意している。これらを利用すると、非常に快適な手続きが可能だ。
つまり、基本は、「非常に非効率な状態」。ただし、顧客側がテクノロジーへのリテラシーを高め、事業者が提供するシステムを利用できるようになれば、かなり改善される。そして、これらの軸とは別に、事業者に「ロイヤルカスタマー」と認定してもらえれば、自分がシステムを使いこなさなくても快適な手続きが可能となる。
これらは、顧客に対してのインセンティブとして大きな意義を持っているだろう。
もう1つは、マイアミは、予想以上に「都市」であったこと。私は仕事柄、世界のリゾートを見てきたが、観光リゾート系の活動、投資だけで成り立っている地域としては、最大級。いやぁ、びっくりしました。もちろん、マイアミは南米に対する玄関口的な位置づけもあり、その他の経済活動も存在しているが、ホテルやレストラン、タイムシェアなどが立地するリゾート用地だけを取り出しても最大級。
リゾート活動、投資だけで、ここまで来れるのだなぁと。
こんなのを見ると、那覇などは、誤差の範囲ですねぇ。
3点目は、多民族国家であると言うこと。ここマイアミは、スペイン語を第1言語とする人がとても多い。さらに、領事館の話では、そうした人たちは全米にいるが、政治的な影響力までをもっているのは、マイアミぐらいではないかとのこと。昨日、ピザム学部長が「マイアミはアメリカではない外国だ」と言っていたのですが、それを実感している。
やはり。何事も一見し、体験し、肌で感じることが必要ですね。
明日は、エバーグレースに行きます。
山口大学の先生の1人は、環境と観光とをテーマにしているので、楽しみです。
では。また。