今日は、当初、コンベンションセンターで行われているダイビングの器材および旅行先の展示会(沖縄県も出展しているらしい)に行くつもりだったのだが、部外者だと入場に$40必要な事から「さて、どうしたものかなぁ」と思いながら、食器を洗っていたところ、いろいろと雑然としたものが目に付き、何とはなしに、宿舎内の片付けにとりかかる。
すると、食器類の整理にとどまらず、今までに購入した土産品、洗濯物など、どんどんといろいろなところが目に付いてくる。「あと一ヶ月で退出」ということを考えると、「少しは整理した方が良いか」と本格的に整理をはじめる。
結果、二時間以上が必要となり、昼過ぎまでかかってしまった。
そこで、力付き。昼寝する(笑)。
気がついたら、15時。(だめじゃん)
今日は、18時に、ダウンタウンディズニーで待ち合わせがあったため、結局、コンベンションセンターの展示会はキャンセルし、ダウンタウンディズニーへと向かう。まだ、時間には間があるが、しばらく「ディズニー・クエスト」に行っていなかったので、行ってみることにしたためである。
ディズニー・クエストは、簡単に言えば、でっかいゲームセンター。なんで、また、こんなものにディズニーの名前が付いているのか不思議なのだが、都市型の小規模アトラクションという考えがあるのだろう。または、TVゲームも、一つのメディアとして考え、本格的に対応しないまでも、一応、キャッチアップしておこうということなのかもしれない。
ただ、ディズニーは、時代と共に、注力点を変えていく柔軟性をもっているから、ディズニー・クエストは「以前の注力点の一つ」と考えた方がよいだろう。が、これが、「将来の注力点」になる可能性もある。この辺は、セレブレーションにも通じるかもしれない。
さて、ディズニー・クエスト。
日本から、これを目的にくる必要は「全くありません」。さらに、オーランドに来てから、このために時間を割く必要も「全くありません」。
また、このためにチケットを購入する必要も「全くありません」
ただ、6〜10月くらいまでの間に、オーランドに来訪し。かつ、現地に5〜6日以上、滞在し、かつ、小学生くらいの子供づれや若いカップル、グループでの来訪の場合。単に4つのテーマパークを回るだけでなく、ウォーターパークに行くことを「強く」お勧めします。
そうなると、ディズニーのチケットに、ウォーターパーク&モア・オプションをつけることになります。
そして、この「&モア」には、ディズニー・クエストが含まれます。
ディズニー・クエストは、前述したような状況で、ウォーターパーク&モア・オプションをつけた場合のみ、行く先の一つの選択肢として考えるべきでしょう。
例えば、子供連れの家族客の場合、母親がダウンタウンディズニーにて買い物にいそしむ間に、子供と父親が、クエストで遊ぶ。シルクドソレイユの開演までの時間調整。ダウンタウンディズニーでのディナーの時間調整。などです。つまり、ダウンタウンディズニーに出向く用事があって、かつ、隙間時間があるような場合に限定されます。
と書くと、とんでもなくつまらないところのように感じられるでしょうが、日本には無いゲームも多いし、一部は、TVゲームの枠を超えたちょっとしたアトラクションレベルのものも存在します。しかも、それらが全て無料(入場料に含まれる)。我が家の子供たちなどは、かなり、はまっていました。
つまり、行けば、それなりに楽しい所です。ただ、オーランド滞在という貴重な時間を「敢えて」これで消費することは無いかな。ということです。
ディズニー・クエストで一時間ほど、遊んだ後、ダウンタウンディズニーをぶらぶらとしながら、待ち合わせ場所に向かう。
その待ち合わせとは、「地球の歩き方」の記者の人が、オーランドに取材に来ているとのことで、JTBオーランドのマネージャーさん共々、取材をかねた夕食を取るというもの。いやぁ、オーランドで「地球の歩き方」の人と、一緒に夕食を取ることになるとは思いませんでした。
夕食場所は、ダウンタウンディズニーのちょうど真ん中あたりに位置している、アイリッシュレストラン「RAGLAN ROAD」。
http://www.raglanroadirishpub.com
過去の経験で、イギリスの食事には辟易していたので、アイリッシュにも期待はしていなかったのですが、いやぁ、凄く美味しかった。
お肉なども使っては居ますが、ステーキのようにドーンという感じでは無く、ジャガイモを積極的に活用し、かつ、煮込み系の料理も多く、日本人好みかもしれません。ただ、量は多いですね。カップルだと、少々、厳しいかも。当然、ドギーバックできますが、旅行の場合は、なかなかそうも行かないですからね。
デザート系は、見た目は、あまり派手さはなく、どちらかというと田舎っぽい印象も受けますが、こちらも味はなかなか。ちょっと私には甘すぎる部分もありましたが、素直に「美味しいなぁ」と感じます。
いずれにしても。こうしたお店は、前菜、主食、デザート。そして、飲み物。この4つをうまくコンビネーションさせることが、食事の満足度を左右することになります。そのためには、それらを食べられるだけの「胃袋」も必要。でも、これが、日本人には難しい。ですねぇ。
食事の後。ダウンタウンディズニーを散策。21時を回っているというのに、かなりの人手。あまり、夜のダウンタウンディズニーは歩いたことはありませんが、その経験から言っても多い印象。土曜日ということで、ローカルの人たちも繰り出してきているのかもしれませんねぇ。
ダウンタウンディズニーは、その名の通り、ディズニーの「ダウンタウン」。世界中のリゾート地に不可欠な存在でありながら、日本のリゾート地では希薄な存在が、実は、こうした飲食物販店が集積し、散策することのできる「モール」「ダウンタウン」なのです。日本でもTDRは、イクスピアリでそうした空間を作り出そうとしていますが、これは、そう簡単にできるものではありません。
ダウンタウンディズニーも、賑わっては居ますが、一部、建物は閉鎖されているし、飲食はともかく、物販の点では、ディズニーの枠以上には広げられていない。(この点は、むしろ、イクスピアリの方が上)
現在のディズニーは、ダウンタウンディズニーの取り扱いには、ちょっと悩んでいるのかも知れません。
というのは、現在のディズニーの注力点と、ダウンタウンディズニーにはズレがあるように感じるからです。
前述したように、ディズニーは、その注力点を変遷させていきますが、セレブレーションやNYCの都市開発などに乗り出していた頃のディズニーは、テーマパークの枠外となる「非日常(≒テーマパーク)ではなく、日常でありながら魅力的な地域づくり」に傾倒していたように感じます。イクスピアリもその一例でしょう。
ただ、近年のディズニーは、こうしたリアルな空間からメディア、コンテンツ、非日常の方にシフトしているように感じます。これは、ある意味、先祖返りしていると見ることも出来ますが、様々な活動がコモディティ化していく、または、インターネットの普及に代表されるように仮想空間が膨大に広がっていくという社会情勢の中で、彼らの位置づけ、ポジショニングを冷静に見極めた上での再ポジショニングに取り組んでいる。そんな印象をうけます。
例えば、ダウンタウンディズニーでは、飲食店を中心に、ディズニー直営ではなく、テナント型の店舗も多くなっています。これは、自分たちでリソースを投入できない以上、競争力を持ったテナント誘致で現状対応していると見ることも出来るでしょう。
一方で、そんなディズニーが、現在、行っている大型投資の一つが、クルーズです。完全な新造船が来年以降、2艘、就航予定。このクルーズシップは、当面の間、ディズニーならでは先端的な非日常、嗜好サービスのを提供することになるのでしょう。