Discussion of Destination Branding.

万博の除細動器報道から考えるTDR

愛知万博はそろそろ終了。当初の想定入込数を大きく上回る2,000万人以上を集客。当初想定が「低め」であったとは思うが、半年で2,000万人は立派な数字。素直に敬意を払いたい。
さて、その万博でAED(自動体外式除細動器)が大活躍。という話がある。TVニュースでも流れたし、偶然居合わせた医大生がAEDをつかって蘇生。名乗らずに立ち去った。とか美談的な話もある。
こうした記事を見ていると、一般的には、AEDが一般人でも使えるようになったことがすばらしい。というトーンが多いが、じつは、このAED、万博では8月上旬時点で5人に適用されていたらしい。平均すれば月に1人以上のペースだ。
さて、今年の最大集客施設は間違いなく万博だろうが、次点はTDRでこれも間違いない。なにしろ通年とはいえ2,500万人を誇るのだ。
ここで、単純な疑問が生じる。万博でのAED適用者数を考えれば、TDRだって2ヶ月に1名以上のペースでAEDを適用するような心肺停止者がでたっておかしくない。
客が多数居る中で、そうした事象が起きれば、そういう話が流布するのが自然だろう。
実際、ネットで、検索すればそういう事は「噂」として掲示もされている。
ただ、一般にはそういう話が流れない。出来て20年以上が経つにも関わらずだ。
延べの来訪者数から考えれば「ディズニーが迅速な対応をしなかったから、夫は死んだ」などという訴訟を起こす者の1人や2人、出ても不思議ではない。
このことから、トラブルが生じたときの対応策が非常に優れていることが解る。
クレームを持った人というのは(はじめから意図的で無い限り)まずは、オリエンタルランドにそのクレームをぶつける。そこでの対応に納得できなければ、マスコミなどに駆け込む。逆に言えば、はじめの対応さえきっちりをしておけば、大きな波及はしない。火は小さいうちに消せ。ということだ。
そして、そういう積み重ねが、信頼を生み、新たなディズニーマジックをつくる。

Share