Discussion of Destination Branding.

米国出張 7日目 〜オーランド2日目

オーランド2日目。(といっても書いているのは3日目)
オーランド2日目となった昨日は、朝から4件のヒアリング。
まずは、UCF(University of Central Florida)にて、インターンシップ担当者。その後、H&T学部の学部長。お昼(学部長におもてなし頂きました)の後、コンベンションセンター、最後にコンベンション・ビジターズビューロー。
□UCFインターンシップ担当者
UNLVも、インターンシップには「自信」をもっていたが、UCFのそれは、さらに先に進んだ感じ。インターンシップも、戦略的に実施することで、ここまで実行力を持ったものとなるのか。と感服した。
細かい仕様は割愛するが、インターンシップでありながら、マネージャークラスまで担務する事例もあるという、「経験」がなによりも必要な世界において、非常に有効な制度となっている。
もちろん、学生側の「向上心」があってのものではあるが、大学側が産業界との関係を紡ぐ努力をしていることは特筆されよう。
なお、こうした取り組みが、産業界から大学に対する信頼感を高めていることはもちろんである。
□UCF H&T学部 学部長
学部長とは思えないほど、とっても、気さくなおじさん。(笑
ただ、当然ながら、自身の教育システムに対して自信をもっている。
いくつかポイントを挙げておこう。
・もともと本学部は経営学部から発展したものである。(そのため、経営管理的な視点はそもそも強いものと考えられる)
・立地がとても重要であること
・講義は、コアと選択に分かれるが、コアは更にマネジメント系とセクター分析に分かれている。
・マネジメント系は、アカウンティング、ファンディング、マーケティング、IT、HR、法務といったもの。
・セクター分析は、各産業分野に対する理解をすすめるものでホテル、レストラン、F&B、テーマパーク、ツーリズム管理、など。
・これら2つのコア分野をすすめた上で、選択(それぞれのコース)を取る。
・大学としては、「教育」だけでなく「研究」と「奉仕」も重要。(これはUNLVも同様)
・「研究」は産業界(や地域)に貢献するような応用研究。「奉仕」は、産業界の行事に参加したり、委員会に参加したりするイメージ。
・客員教員として、産業界から多くの人を招いており、より実践的で今日的な知識、考え方、実践力を養っている。
・大学のハード的な作り方そのものをリゾートホテル調とし、環境レベルからホスピタリティ産業に従事する者としての意識を養う。
・講義側においても、学生側においてもITを積極的に活用している。
いずれにしても、これらの仕組みは我が国の人材育成においても大いに参考となろう。
ただし、留意点もある。
例えば、施設や空間、地域といったハード的な設計、その維持管理といった分野が抜けていることだ。コーネルにはホテルに特化したもののこのての分野があるらしいが、UCFでは手つかずの状態にある。
□コンベンションセンター
(米国では珍しく?)政府系機関となる施設。
組織目標は「経済開発」と言い切るところが米国らしい。
建設にあたって発行した地方債を期限前に償還してしまったという経営力を持つ。
その背景には、やはり、明確な組織目標と、裏付けとなるデータ。の存在が大きいように感じた。(9.11以降、苦労しているようだ)
今回の趣旨とは少々はずれるが、観光開発税を活用している組織としても興味深かった。
また、UCFとの連携については、インターンシップの受け入れはもちろんのこと、コンベンションの内容に応じて他の学部との連携も図りたいという意向をもっている。
※他の話題に話が飛び、正直、人材育成についてはあまり話が聞けなかった。
□コンベンション・ビジターズビューロー
いわゆるCVB。
メンバーシップ制であり、かつ、地方政府からの支援(観光開発税)もあるという、仕組み的には我が国の観光協会やCVBにちかい組織。
また、事業内容も、セールスとマーケティングが2台柱であり、この点も(見かけ上)観光協会やCVBに近い。
ただ、大きく異なるのは「ディスティネーションマーケティング」の考え方、取り組み方であろう。当然のこととして、データを持ち、それに基づいた展開を行っている。(ディスティネーションマーケティングについては、後日、より具体的な整理を試みたい)
さらに、自らの活動の「評価」を行う取り組みも行っている。
規模は150人規模であり、LVCVAに比べれば小規模であるが、かなりの組織規模である。
この組織からは大学へ、客員教員を送っており、インターンシップも受け入れるなどUCFとは密接な関係にある。
学生にとっては、CVBの活動において多方面のキーパーソンとリレーションを構築できる可能性が高く、インターンシップ先としての注目が高いようだ。

Share