オーランド71日目 〜自動車社会アメリカ

このブログでも何度か触れたように、私は、こちらではレンタカーを借りて生活をしている。
アメリカが自動車社会であることは、多くの人たちが認識していることであると思う。私は、大学が「都市計画バリバリで開発されたが鉄道のない」地域にあり、国内でも比較的、道路がきっちり整備されて、幹線は片側2車線、3車線であったし、周辺の町ともネットワークが確立されていたため、大学生時代の6年間、自動車にどっぷりの生活であった。当時は、1日100km位走るのはざらで、満タンにしても一週間持たないという日々であった。
こうした経験を持つ私でも、ここオーランドの「自動車」を前提にした開発形態はなかなかに新鮮である。
例えば、グーグルのストリートビューで見てもらえば解るが、大学の前の道は左折専用レーンを含めれば片側3車線、計6車線。だが、交通量はほとんどない。
http://maps.google.com/maps?hl=ja&q=9907+universal+blvd+orlando&ie=UTF8&split=0&gl=us&ei=PpN7SoaYIN-ptgfpxLzgAQ&ll=28.42877,-81.442788&spn=0.009284,0.01545&t=h&z=16&iwloc=A
※道路西側の空き地には、現在、商業施設とコンドミニアムが立地している。
近くを通る国の高速道路I4では、片側4車線、計8車線という区間も少なくない。8車線道路を、時速100km以上で巡航するというのは、なかなかに圧巻な状況である。
さらに、これらの道路は、幅が広いだけでなく、少し郊外に出ると、「ひたすらまっすぐ」に造られている。
迂回すべき地形も、集落も無いため、当たり前と言えば当たり前だが、この「ひたすらまっすぐ」というのは、実際に走ってみるとインパクトが大きい。(日本の高速道路では、居眠り運転や速度の出し過ぎを抑制するために、敢えて直線部分を抑制した設計としていると聞いたことがあるが、真偽はわからない)
もともと、フロリダは鉄道「アムトラック」の開通によって開発が進んだエリアであり、現在でも、主要都市は鉄路によってつながれているが、旅客機能はほとんど備えていない。
現在では、整備された道路と空港をもとに、飛行機と自動車が「足」といってよいだろう。
こうした道路を主体とした開発のため、いわゆるスプロール開発が多く、かなり広範囲に、低密度に開発される傾向が高い。
例えば、オーランドの市街地(ダウンタウン)を除けば、10階建てを超えるような建物は非常に少ない。多くの建物はせいぜい4階建てくらいで、商業施設は平屋が基本である。ダウンタウン以外で高い建物は、大型のホテル程度である。
こうした低密度開発による開発エリアのスプロール化が、さらに、自動車社会の傾向を高めることとなっている。
一方、その足となる自動車は?といえば、多くの車は、新しく、ちゃんと整備された物であるものの、高速道路を20マイルも走れば、必ずと言って良いくらいの頻度で、故障車として路肩に停車している車を見かけるし、路上にはタイヤがバーストした形跡が各所に残されている。今時、タイヤがバーストするというのは、信じられないのだが…。
なお、こちらでは、家と車では、車の方が、生活には必要と言って良いだろう。なぜなら、車が無ければ「働く」ことが出来ないからだ。私は、宿舎なので、車が無くても大学に出向くことは可能だが、一般的には、もし、車を持っていなかったら、大学で働くこと学ぶことも出来ない。特に、仕事と自動車の関係は切実である。
そのため、どんなに生活が苦しくても働く意欲を持つ限りは、「自動車」は切り捨てることの出来ない道具となっている。
ただ、ここでは、LYNXという路線バスも運行している。詳細は、私も把握していないが、路線によっては住民だけでなく観光客も大いに利用しているようだ。さらに、前述のアムトラックの鉄道を利用して通勤電車を走らせようという話も出ている。
自家用車に過度に依存しない。という考え方は、目覚めつつあるようだ。

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