Discussion of Destination Branding.

ディズニー ヨットクラブ WDW Yacht Club

5泊目から7泊目までの3泊を過ごしたのが、ディズニーのヨットクラブというホテルである。
http://disneyworld.disney.go.com/resorts/yacht-club-resort/
WDWの敷地は、日本の山手線くらいの大きさがあるが、このヨットクラブは、その中心部、山手線で言えば、イメージ的には、四谷くらいの位置にある。
ここは、EPCOTとHollywood Studioの2つのパークが近接し、かつ、(ディズニー外の)スワン&ドルフィンを含め、複数のホテル、商業施設(ボードウォーク)が集積するという、WDW内でも集積度が高い特別なエリアである。
このヨットクラブは、フラッグシップホテルであるグランド・フロディアンのように、古き良きアメリカといった趣が強いホテルであり、その名の通り、海岸沿いのヨットハーバーに隣接するようなイメージを持ったホテルである。隣には、ビーチクラブという、より落ち着きのあるホテルが隣接している。
ただし、ホテルの前にあるのは、海ではなく、湖である。
最大でも4階までという低層建築であるが、平面面積自体はかなり大きいため、部屋の位置によってはフロントからの移動に難儀するが、建物には、各所に外部への出入り口が用意(夜間はルームキーによりロック)されていて、庭に出ることが出来るため、一度、チェックインしてしまえば、さほど、気にはならない。むしろ、美しい建物や庭園などを長めながらの移動は、とても、気持ちのよい物である。

ホテルの正面には湖が拡がり、海沿いのイメージを作り出している一方で、反対側には、商業施設とホテルが融合したボードウォークが立地しており、これまた、美しさの中で、楽しさや、賑わいが感じられる空間となっている。

Epcotまでは、歩いて、数分。Hollywood Studioも、少し歩くが徒歩圏となっている。両パークとも、船が出ており、それを利用してアクセスすることも出来る(ただ、歩いてしまった方が早い場合もある)。その他のパークにはバスでの移動となるが、前述したように、物理的に中心部にあるため、マジックキングダム、アニマルキングダムともに、アクセスは良好である。

室内は、とてもきれいなだけでなく、クイーンサイズのベッドが2つ並んでも、なお、十分以上のスペースを確保した上で、洗面・バスも広々としており、家族4人、それも、そこそこ子供が大きくなってからの4人であっても、窮屈な思いをしないくらいの広さをもっている。ベッドサイドの照明は左右で別チャンネルとなっているくらいである。
米国のホテルは、ややもすると、日本人から見ると暗く見える場合が多いが、白や明るい青が多用される室内は、とても明るく感じられるのも特徴だろう。

さらに、付属するプールがおもしろい。流水プールと、海の入り江をイメージした(のであろう)プールの2つがメインであるが、まず言えることは、「とても美しい」こと。
ホテル、プールの様々な物が、同様のイメージで作り込まれており、どこから見てもデザイン上の破綻が無い。古き良きビーチサイドに居るとしか思えない。

さらに、特筆すべき点として、両者とも、「砂」が底にあることがある。
もちろん、水は、淡水であるが、白砂が底に敷かれており、目にまぶしい。さらに、プールをあるくと、砂の柔らかい感覚が足裏に伝わってきて、非常に不思議な印象を受ける。特に、入り江をイメージしたプールでは、砂山が中央に設置されており、その砂山から循環水がにじみ出てくるという仕組みになっている。その砂山では、子供たちが当然のように砂遊びにいそしみ、その姿を見ていると不思議な感覚にとらわれる。

このプールには、カルガモ親子まで、遊びに来るようで、さらに、不思議な感覚にとらわれる。

フロリダのホテルでは、プールはあるのは「当たり前」であるが、その当たり前のプールで、ここまで特徴的なものを作り出してしまうところが、ディズニーのデラックスクラスホテルのすごさだと言えるだろう。
私はスケジュール上、ホテルでのんびり過ごすことは出来なかったが、こういうホテルは、ホテルだけでものんびりと過ごすだけの価値がある。
まったく、タイプは異なるが、以前、由布院で玉ノ湯に泊めていただき、そこを起点にまちなかを歩いたときの感覚に近い。すなわち、宿泊施設と周辺環境が融合し、何とも言い難い極上の経験を作り出している感覚である。
マジックキングダムなどのテーマパークは、それはそれで、とても魅力的な存在であるが、それだけでなく、単体でもディスティネーションになり得るホテルが複数立地していると言うことは、あまり知られていない事実ではないだろうか。
4泊程度の旅行ではパークを巡るだけで一杯一杯であるため、ホテルへの関心は低くなってしまいがちだが、パーク中心ではなく、こうしたホテルへの関心を高めていくことも重要なのではないか。
そんなことを感じた3泊であった。
ちなみに、うちの同僚が結婚式を挙げたのは、ヨットクラブの対面にあるボードウォークのここらしい。

その他の写真はこちらで。
http://picasaweb.google.com/i.youichi/DisneySYachtClub#

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