本ブログでも何度か取り上げてきているハウステンボス。
http://www.resort-jp.com/ppBlog17/?UID=1266015486
http://www.resort-jp.com/ppBlog17/?UID=1266647430
HIS系に経営移譲されてから「好調」という話がぽつぽつと出ている。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&safe=off&q=+site:kyushu.yomiuri.co.jp+%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%80%802010%E3%80%80%E5%85%A5%E5%A0%B4%E8%80%85
これは、これで、めでたいこと。ではあるのだが。
2009年は、ハウステンボス開業以来の年間入場者数141万人という最悪状況にあったということを忘れてはいけない。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/detail/20100406-OYS1T00243.htm
これは、前年比、24.6%減という激減であり、経営末期の異常値とも言える年度であったと言えよう。
今年度、上期の入場者数が発表になったが、それは、前年比、17.2%のプラス。これが通年の数値と同等になると仮定すれば、2008年の数値を100とすれば、2009年は73.4。2010年は86.0でしかない。すなわち、様々な追加投資をしたにも関わらず、2008年の水準にすら戻せていないわけだ。
http://www.huistenbosch.co.jp/aboutus/pdf/101004_htb30.pdf
さらに、売り上げに関して言えば、4.0%しか増大していない。
第一四半期では黒字決済であることをアピールしているが、それは、佐世保市からの財政支援があっての事でもある。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20091010-320884/news/20100902-OYS1T00183.htm
第2四半期では、夏休みシーズンに向けて、かなりの取り組みを行っていることから、支出も相応に出ている事が予想される。果たして、4.0%程度の売上高増が、どの程度の収益改善に結びついているのだろうか。
人数増ほどの売り上げ増となっていないことは、まずは、安価にしてでも、再生ハウステンボスを見てもらおうという判断かもしれないが、後背人口が少ない事を考えれば、単純なリピーター戦略には疑問も残る。
ただ、一言言えるのは。プレスリリースをうまく使って、ポジティブな情報発信を続けているということだ。
その辺は、前述のプレスリリースの以下のような文面からも伺える。
「新体制スタートにあたり高い注目をいただいていたことから、新規の取り組みについても数多く報道機関の皆様に取り上げていただき新規性が伝わったことがお客様のご来場動機の喚起に繋がった。」
広報が、うまく機能しているということだ。