今日は、日系旅行会社の人が実施した、WDWの直営ホテルのインスペクションに同行させてもらいました。
まずは、ボードウォークINNに集合。実は、ボードウォーク周辺(ヨットクラブ、スワン&ドルフィン)は、今まで、機会もなくスワン&ドルフィン以外には立ち入ったことはありませんでした。なので、初体験。
ここで、旅行会社の人、WDWの人と合流し、コロナド・スプリングスへ。このホテルは、メキシコをイメージしたテーマホテル。池を中心に、分棟型のホテルが並んでおり、さらに、その周囲をアクセス用の道路と駐車場が回っています。そのため、自家用車やレンタカー利用であれば、ドアそばまでアクセスできる反面、車を持っていないと、荷物などを運ぶのが面倒という難点もあります。実際に、そうしたクレームは多いらしい。
ただ、こういうレイアウト自体は、コートヤードBYマリオットや、コンフォートインなども取り入れているもので、車利用の多い米国では、ごくごく、一般的なもの。日本ではほとんど見かけませんが。
価格帯はアニマルキングダム・ロッジと同様。ですが、質感は、アニマルキングダム・ロッジの方がかなり上。この辺は、いまいち、わからない。部屋も、私も嫌いな廊下側にベットルームだし。ディズニーの分類では、アニマルキングダム・ロッジより格下です。
次に行ったのは、オールスター・ムービー。ここは、10月に来訪した同僚夫妻が滞在したので、当時、毎日、通ったところでもあります。ただ、昼間に行ったことは無かったので、あらためて、いろいろ見てきました。全体的なレイアウトは、コロナド・スプリングスと同様。すなわち、歩行者動線が内側に。自動車動線は外側にあり、分離しながら、両者をバランスさせています。
部屋の質感は、コロナド・スプリングスとさほど変わりません。ただ、こちらはバリュークラスになるので、冷蔵庫などの装備が落ちます。また、コロナド・スプリングスは、センター棟が、フルサービスを含む複数のレストランを有するのに対し、こちらは、セルフサービスの1つのみ。ロビーなどの作り込みのレベルも異なります。
この辺は、両者を比較することで、米国でのホテルが、どのようにランク分けされているのかを理解するのに、とてもよい教材。
いわゆる「ホテルライフ」に関心が無いのであれば、オールスター・ムービーで問題なし。食事は、テーマパークなどで済ませることが多いでしょうしね。
ただ、WDWの端っこの方なので、どこに移動するにも時間がかかるという難点はあります。
3番目が、アニマルキングダム・ロッジ。ここは、8月に、プライベートでも宿泊していたので、「なつかしい」感覚です。
ここは、価格帯は、コロナド・スプリングス並み(シーズンに寄りますが)ですが、クラスは、その上のデラックスクラスなので、とてもお得感があります。客室の窓から、キリンが見えるのは、世界中でもそうそうありませんしね。ただ、泊まってみると解りますが、思いの外、動物との距離があります。これは、動物の安全なども考えた上での設計なのでしょうが、ちょっと残念。
そうした「残念」を克服したのが、併設して新設されたタイムシェア「Kidani Village」。ここは、今回、初めてでしたが、とても、動物との距離感が近くなっています。お値段も高めですが。
ランチを挟んで、4番目が、グランド・フロディアン。WDWのフラッグシップです。以前も、一度、視察に来ましたが、今回は客室も含めて見せてもらいました。いやぁ、ため息しかでません。さすが、フラッグシップ。WDWの中にある必然性は無く、これ単体で、ディスティネーションになり得る水準にあります。独自のホテルライフ、文化をもっているという印象です。それが、WDW内にあり、同じ経営者によって統合されているわけですから、その相乗効果たるや、すさまじいものがあります。
ただ、お値段も。すごいです。(笑)
最後は、コンテンポラリー。WDWで最も古いホテルの1つ。ただ、今日は、本館ではなく、今年の夏に竣工したばかりという併設されたタイムシェア「Bay Lake Tower」。ここは、私の好きな「モダン・デザイン」で構成されており、アーバンな感覚に仕上がっています。都市部のコンドミニアムという感じ。が、それが、ここWDWに似合うのか?といわれると微妙なところ。EPCOTに併設なら、まだ、良いのですが、最もマジックキングダムに近いホテルですしねぇ。その辺の違和感は感じます。でも、好き。
写真は以下を参照ください。
http://picasaweb.google.com/i.youichi/DisneyHotelsInspection091130#
隠れミッキーも、何枚か撮っていますので、探してみてください。
今回、ボードウォークをいれて6件のホテルをバタバタと見て回った印象は。「かないません」というもの。
それぞれに、独自のテーマを設定し、かつ、クラスを明確に分けた上で、それぞれの持ち味を出し、事業を行っている。
この構想力、運営力は、とても信じられません。
例えば、日本では、ディズニーランドホテルが出来ましたが、実は、ミラコスタ、アンバサダーを含めた3件は、デラックスクラス。
しかも、さほど、明確なテーマは無い。単に、高級なホテルという印象が強い。これとは、全く異なるのが、こちらのホテル経営。
実際、一番稼働率が高いのは、オールスター。つまり、バリュークラス。バリュークラスから、フラッグシップのフロディアンまでの重層させることで、厚みを広がりを持たせているわけです。まさしく、都市クラスの施設、インフラを一民間企業が経営しているわけです。
いやはや。なんとも。
ディズニーを、単なるテーマパーク事業者などと思っては行けない。ということを、改めて強く感じました。

Share