サラトガ・スプリングスの標準的ヴィラを視させて頂いた後、同じく、サラトガ・スプリングスに属する「ツリーハウス」に向かう。
サラトガ・スプリングスに属すると言っても、敷地は区分されており、独立したセキュリティゲートも持っている。下図では、東側がサラトガ・スプリングスの中心部になる。

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このツリーハウスは、その名の通り、「木上の家」を模したヴィラ。上図の中で、木々の中に、茶色い塊が点在しているのが解るだろうか。これが、ツリーハウスである。
ただ、TDLにロビンソンクルーソーのツリーハウスがあるが、さすがに、あそこまで凄いモノでは無い。2階建ての一戸建てタイプのヴィラである。
それでなぜ、ツリーハウスなのかといえば、2階建てではあるが、1階はメンテ用の設備のみで、高床形式になっていることに起因する。

こう聞くと、なんとなく、子供だましのような気もするが、外階段で2階レベルのヴィラに登ってアクセスすることや、3m程度とは言え、アイレベルが高くなったところから周囲を眺めることは、なかなかに面白い体験である。
各ヴィラには、専用のデッキが用意されており、BBQ設備(地上レベル)もあるため、(米国人の好きな)BBQを、屋外で、誰にも邪魔されず楽しむことが出来る。

さらに秀逸なのは、周囲の環境である。「ここは本当にWDWの敷地内なのか?」と思うくらい、うっそうとした木々に囲まれているのである。もちろん、フロリダなので、地面はフラットなのだが、山の中に居るような錯覚にとらわれる位である。それは、前述の航空写真や、デッキからの写真や、以下の写真で雰囲気を感じ取ることができるだろう。

こうした「景観雰囲気」は、専用のセキュリティゲートを入る前から続いている。道路もわざと狭めになっていて、かつ、曲げられており、自然と「わくわく感」がかき立てられる。自分のヴィラを見つける頃には、早く、中を見てみたい!という思いにかきたてられることになる。特に、男の子は「わくわく」だろう。これによって、ツリーハウスの価値は、数倍に跳ね上がっていると言えよう。
こうした前処理に気を遣い、全体としての統合性を重視して整備しているところが、ディズニーらしい。
室内は、外観の期待を裏切らないウッディーな作り込み。電化製品系は黒色で統一され、それが濃色のウッドフレームが囲むようにデザインされている。これによって、ツリーハウスの印象を内部的にも持ちながら、快適性、利便性を確保している。TVの外部入力端子なども同様で、ウッドフレームに埋め込まれる形で処理され、違和感が無い。

また、3つあるベッドルームの1つには、2段ベッド(bunk beds)が用意されている。これも、ツリーハウスならではの「楽しさ」を持たせたものだと言えるだろう。

なお、このヴィラでは、リビングのソファまで利用することで、最大9名までが宿泊できる。さすがに、9名で宿泊すると、かなりごった返す事になるとは思うが、米国は子沢山の家族も少なくないため、これくらいの余裕も必要なのかもしれない。
ただ、私は、夫婦だけで利用してみるのも「楽しい」だろうなぁと感じた。それも、少し、歳をとった夫婦のイメージである。WDWというテーマパークのただ中にありながら、その喧噪から隔絶された空間で、ゆっくりと読書を楽しむ。そんな「別荘」的な使い方も楽しいだろなぁと。
しっかし。20を超える宿泊施設の中で、こんなタイプまで用意しているとは。脱帽です。

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