3.11 震災の日。
ある程度、社内の混乱も落ち着いた19:30。
私は、歩いて、帰宅することにした。
とはいえ、自宅までの20km強の道のりを全て歩ききる自信は無かったので、自宅に連絡を入れ、車で途中まで来てもらう事にして、歩き始める。
私は、以前、車で都内に通っていたこともあり、都心部から自宅までのルートについては、複数、解っている。
つまり、GPSも、地図の打ち出しも、必要ない。
まぁ、なんとかなるだろう。と、歩き出す。
結果的には、東京駅から赤羽駅まで、13km位を歩き、妻に拾ってもらったのだが、その13kmは、当初想定は大きく異なるものだった。
それは、歩道には人が溢れていたということだ。以前より、徒歩での帰宅者が多量に出るため、歩道が大混雑するという話は聞いていたが、実際、その通り。
歩けないほどではなかったが、ラッシュ時の駅構内くらいの人混み。
今回、都心部は、地震による被害は、基本的に無い。電車は止まったが、私のルート上には、倒壊した建物とか、地震による交通事故などはなかった。それでも、溢れる人混みと、道路の大渋滞によって、かなりタイトな状態で歩くことになった。
仮に、本当の地震(関東直下)の場合、当然、建物倒壊、火事、事故があちこちで起きていることだろう。
あのタイトな状態で、そうした事態が起きていれば、それこそ、生存リスクに関わってくるだろうと、強く感じた。
震災時には、事務所が無事であれば、事務所にとどまるのが良い選択なのだと、感じた。