TDR 営業再開「誤報」は、本当に「誤報」か

震災後、東京ディズニーリゾート、TDRは営業を休止しているが、その営業再開について、朝日新聞などが複数回、発表し、それをオリエンタルランド側が否定するということが続いている。
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103290519.html
TDR、4月6日にも一部再開へ 営業時間は短縮(2011年3月30日4時31分)
「東京ディズニーリゾート」(TDR)が、4月6日にも営業を一部再開する。
計画停電で電力供給が安定しないことから営業を見合わせてきたが、旅行会社の強い要請を踏まえ、営業時間を短くして再開する方向だ。
運営するオリエンタルランドが方針を固めた。
ランドとシーを合わせた1日の消費電力量は57万kw/hと大量で、一般世帯59000世帯分に相当する。
通常なら午後10時の閉園時間を午後6時ごろまでに早め、夜間の電力を減らす。
昼間も冷暖房を節約することなどで、全体の消費電力の約3割の節電を目指す。
できれば、周辺のホテルも同時に営業を再開したい考えだ。
計画停電の長期化をにらみ、園内に大型のガス自家発電機を建設することも検討。
TDR全体の消費電力の7割をまかなう計画だ。
幹部は「普通なら環境影響調査に時間がかかるが、政府が特例を認めてくれれば半年でつくれる。
クリスマスまでには設置したい」と話す。
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http://www.asahi.com/business/update/0405/TKY201104050595.html
東京ディズニーリゾート、再開は5月以降 計画停電で 2011年4月5日22時2分
 東日本大震災の影響で休園中の東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)の再開が、5月以降にずれ込む公算が大きくなった。東京電力の計画停電が4月末まで続く見通しのためだ。
 運営会社のオリエンタルランド幹部は「電力供給が不安定になる。計画停電がいったん終わるまで再開は難しい」としている。
 オリエンタルランドによると、液状化現象が起きた駐車場など施設の復旧作業はほぼ終わった。一部の補修作業は続いているが、「いつでも再開できる」(広報担当者)という。
 ただ、ディズニーランドとディズニーシーは、合わせて約57万キロワット時の電力を1日に消費する。計画停電の期間中は、実施が直前までわからず、安定供給の見通しが立たない。地元の浦安市もライフラインが完全復旧しておらず、市民感情も考慮しながら再開時期を決める。
 TDRは一部の施設で営業を再開し始めている。5日にディズニーショップ「ボン・ヴォヤージュ」を再開したほか、2日にモノレール「ディズニーリゾートライン」、3月28日には商業施設「イクスピアリ」を再開している。
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これに関して、マスメディアによる誤報として扱われているが、本当にそうだろうか。
言うまでもなく、オリエンタルランド、TDRは、巨大な企業であり、その広告宣伝費も半端ではない。
そうした優良顧客を怒らせるようなことをマスメディアがやるとは思えないからだ。
順当に考えれば、オリエンタルランド側が、意図的かつ曖昧な形で情報をリークし、それと知った上で、各社が記事にしていると考えた方が良いだろう。
なぜ、そうしたことをオリエンタルランドがやるのか?と言えば、それは、一種の観測気球の為だろう。
今回の震災後、セリーグが、強行に開催しようとして、多方面からバッシングを受けたことは、記憶に新しい。
電力消費量からすれば、TDRは東京ドームでの10試合分を1日で消費する。
野球は、電力消費量が低い時間帯を選んで開催する事も可能だが、TDRはそうは行かない。
さらに、隣接する新浦安地域は、液状化現状で注目を集めるようになってしまった。オリエンタルランドは、この新浦安地域にもホテルを持っており、シャトルバスが舞浜から回遊してくる。
これは、「夢」を売り物としているTDRにとって、なかなかに厳しい現実だろう。
こうした状況について、おそらく、彼らは重々、理解している。
そこで、現在のような観測気球を上げているのだろう。
まずは、こうしたニュースがでれば、社会がどういった反応をするのかが解る。
特に、現在、ブログやツイッターで「世論」は一発で解るから、そこで、社会がTDR再開業に対してどういう意識で居るのかが解る。
これは、再開業の時期を設定するのに、重要な情報になるはずだ。
しかも、こうした情報をリークした上で、公式には否定をしておけば、仮にTDRの再開業に否定的な人でも、文句を言う機会はない。
今後さらに、何度か、こうした情報が出てくると、それこそ、「TDRが営業再開する」ということ自体が、否定的な人にとって、ニュース価値を失っていくだろう。なぜなら、TDRの再開業というニュースに否定的な反応をする人は、本質的には、TDRに対する日常的な関心は低い人が多いと考えられるからだ。
そうした人は、時間が経てば、TDRの再開業そのものに対する興味を失うだろう。それこそ、本当に再開業したときには「あれぇ、まだ、開業していなかったの?」といった反応をするだろう。
これは、ジョブズの休養宣言と同じ効果がある。
http://www.resort-jp.com/ppBlog17/?UID=1295481880
一方で、ディズニーファンの人達はどうか。
熱狂的なファンの人達は、「信じたいことを信じる」から、誤報かも知れないと思いつつ、「もしかしたら」と思って、そこに希望を持つ事になるだろう。
また、ライトなファンの人達に対しては、「記憶から消さない」「選択肢から消さない」ということが重要になる。一度、止めてしまった活動を復活させることは、とても大変だからだ。こうしたファンに対しては、再開業情報のリークだけでは難しい。おそらくは、TV-CMや、特番などへ出講することで、関心を喚起し、維持することにオリエンタルランドは取り組んでいくことになるだろう。

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