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気になって、スウェーデンの状況をWorldmeterの情報を使って調べてみました(データは2020/04/01)。

うーん。見事な拡大傾向。やっぱり、ロックダウンしないと、普通に伸びていくのか?

と思いつつ、同じく厳しい制限をしていないというオランダも見てみました。

こちらは、3月下旬にかけて、ちょっと緩みかけたけど、また、再拡大の兆しも出ています。

これらを見ると、やはりロックダウン的な措置は重要なのかと思えてきます。

では、ロックダウンしたところではどうなのかということで、デンマーク(3/18ロックダウン)、オーストリア(3/17ロックダウン)、フランス(3/15ロックダウン)を見てみると、以下のような感じ。

デンマークは、3月11日前後の会議参加者や老人施設での感染拡大を踏まえ、3月13日頃から徐々に規制をかけ始め、3月18日に強いロックダウンに踏み切りました。が、それから2週間経っても、増加傾向は止まっていません。

なお、もう一つの隣国ノルウェーは3月12日にロックダウンに踏み切っていますが、その後も、200人/日前後で推移しており増えてもいないけど、減りもしないという状態が続いています。

他方、オーストリアは3月17日にロックダウン。その後も上昇を続け3月26日には1000人を大きく超えたものの、その後は落ち着いてきています。が、それでも現時点では500人前後を推移。

フランスは、3月15日にロックダウン。が、月末になっても増加傾向は、あまり弱まっていないように見えます。

ちなみに、人口はスウェーデンが約1,000万人、オランダは1,700万人、デンマークは600万人、オーストリアは900万人、フランスは6,700万人です。
100万人あたりの感染者数は、それぞれ490人、795人、536人、1,189人、873人。同じく100万人あたりの死者数は、24人、68人、18人、16人、62人。
※2020年4月1日現在。

ここまでグラフを出しておいてなんですが、結局は、潜伏期間が長いので、現時点の情報だけではなんとも言えないなぁというのが現時点の結論。

スウェーデンは、感染者数が伸びているけど、それでも人口あたりの感染者数も死亡者数も少ないまま。
オランダは、ロックダウンしていないけど、人口あたりの感染者数や死亡者数などは厳し目のロックダウンをしているフランスと同等。しかも、感染者もさほど伸びていない。

他方、デンマークは、ロックダウンを行っているにも関わらず、感染状況はスウェーデンとそう大きく変わらない。
オーストリアは、うまく対処できているように見えますが、フランスも怪しい。

言い方を変えれば、少なくても2週間くらいの時間軸においては、ロックダウンをしても、しなくてもあまり「関係ない」のでは?という印象。ロックダウンだけで状況が大きく改善されるわけではないとも言えます。

ロックダウンが、社会的な負担に見合うだけの対策なのか。
個人の自律的な行動で制御はできないのか。

あと2週間くらい推移を見守る必要がありそうです。

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